HILS高速化(1)マルチレート
今回から数回に分けて、HILS高速化のための方法をご説明します。 いま持っているHILSのパフォーマンスを上げたい。でも、どうやっていいのかがよく分からない、という場合があります。そういう時は、まずHILS高速化のための基本的な概念を理解する必要があります。そうすれば、どんな手を打てばHILS高速化ができそうかイメージが湧いてくるようになります。 さて、HILSのボトルネックは何と言ってもモデルの
今回から数回に分けて、HILS高速化のための方法をご説明します。 いま持っているHILSのパフォーマンスを上げたい。でも、どうやっていいのかがよく分からない、という場合があります。そういう時は、まずHILS高速化のための基本的な概念を理解する必要があります。そうすれば、どんな手を打てばHILS高速化ができそうかイメージが湧いてくるようになります。 さて、HILSのボトルネックは何と言ってもモデルの
何やら「モデルベース開発」がいいらしい、という話はあちこちで耳にします。これは、UMLによるモデルでも、Simulinkモデルでも同じです。 UMLモデルが嬉しいのは、システムの中身を理解しやすくなるからです。システムの「構造」をモデルで表す事で、システムの中身を理解しやすくします。UMLモデルを見る事で、このシステムって要するに何なの?という事が分かります。 一方、Simulinkモデルによる嬉
今回は、HILS構築上の注意点についてご説明します。ちょっとした注意点ではありますが、ここに気をつけるだけで随分とトラブルが減るはずです。 前々回の記事では、HILSの分類法について3つの軸を導入しました。 これらのうち、「表示機能」と「I/Oの種類、数」については、あまりトラブルにはなりません。目に見える部分なので、自然としっかり詰められる部分だからです。 問題は、「なるべく高速に」という部分で
これまで、HILSとはシミュレーションを実行するもの、というお話をしてきました。しかし、そもそも「シミュレーションをするとは何か?」について触れてきませんでした。 そこで今回は、HILSの中でどのようにしてシミュレーション実行が行われているのかについてご説明します。 シミュレーションの目的は、実ハードウェアの動作を模擬する事でした。「模擬する」を言いかえると、「ハードウェアがどのような時間変化をす
現在、実に様々なベンダーが、HILS用のシステムを販売しています。さまざまなHILSがある中で選定を行う場合、何らかの基準が必要です。HILSを分類する基準として、私は3つの軸があると考えています。 なるべく分かりやすく表示してほしい I/Oは、なるべく多くの本数、なるべく沢山の種類を なるべく高速に動作してほしい 「なるべく分かりやすく表示」とは、GUIのパーツの豊富さ、ドライビングシミュ
前回の記事では、HILS構築においてプラントモデルがボトルネックになる、という事をご説明しました。 今回は、このプラントモデルにどのような種類の物があるのかを、ざっくりと分類してみます。 およそ、プラントモデルには既製品とオーダーメードとがあり、それぞれに得意な用途があります。
前回の記事では、HILSのメリットだけを強調しました。実際、HILSそのものは確かに有用なものです。しかしそれは、「HILS構築にかかるコスト」を無視した場合の話です。 現実には、HILS用のシステムを購入し、さらにそこからモデル開発をする必要があり、それなりの時間とコストが掛ってしまいます。HILSを構築する事が、必ずしも正解とは言えないわけです。 そこで今回は、HILS構築のコストとメリットの
まず始めに、HILS(Hardware In the Loop Simulation) の基本的なアイデアをご説明します。 HILSとはECUの検査装置に使われるシステムです。HILSの中には、実機をシミュレーションするモデルが入っています。実機をうまく模擬してやると、制御ソフトウェアからは実機とつながっているのと同じに見えます。つまり、実機が無くてもECUの試験が出来るわけです。 HIL
まず始めに、モデルベース開発の全体像について、大まかにご説明します。 MATLAB/Simulinkによるモデルベース開発というと、「アルゴリズム開発」「仕様書作成」「実装」「HILS」の4つが思い浮かびます。これらは各ツールベンダーがさかんにアピールしているので、展示会に行けば関連ツールが見られると思います。
最近の金融危機の影響で、どうもモデルベース開発というものが随分と盛り下がっているように思えます。なぜそう思うかというと、あちこちで大幅な開発予算削減が行われているからです。